暴走族から実業家へ転身し、著書「秒速で1億円稼ぐ条件」などで知られるフリーエージェントスタイル社社長の与沢翼氏(31)が26日、自身のブログで同社の資金がショートして、1億円以上の税金を滞納している状態だと明かした。

 「2013年8月期決算の法人税、住民税、及び事業税2億5千305万の支払いのうち約1億1千万円並びに2012年8月期の修正申告分の税として8940万7200円を追加で計約2億円支払い、ならびに2014年8月期決算予定納税の一部を支払い、フリーエージェントスタイルの資金が完全にショートしました」

 フェラーリ、ロールスロイス、ベントレー3台を売却、住宅なども全て解約し、月額500万円の固定家賃削減のため、フリーエージェントスタイル本社の黒崎ビル(東京・六本木)を30日付で退去するという。今後については、「西新宿のアイランドタワー41階別のグループ会社内に移転し、グループ全体の再建を図っていきます」としている。

 フリーエージェントスタイル社については「破産せず、残額の税等を全て支払うため、最後まで諦めず、少数ながら私の独力を中心に、事業を継続いたします」。国税から管理を受けており、連絡を取り合い、支払いを継続している現状も明かした。その上で、「どんなにアホでも、結局は、経営者としてしか生きていけません。なので、マイナスからやり直します。今回刻んだことを軸に、とりあえず殺されるか死ぬまでは生きていきます」「たいした人間でも、特別な人間でもなく、ただの普通以下の人間なんだなとあらためて自分を思い直しました。(中略)私が何者になるか、何者になりたいのか、いまだ自分でもよくわかっていませんが、全力で復帰する努力をしますとだけお伝えしておきます」「しかしもう金への執着はありません。散財をすることもありえません。生きてるだけで幸せです。新しいビジネスは、価値に比例する適正利益だけで十分すぎます。膨大にもうけることはもう考えていないからです。今日から無理をしてお金持ちのふりをする必要がなくなったので、楽になりました。もう大分疲れたんだと思います」などと思いをつづった。