「トランスポーター」シリーズや「アドレナリン」で知られるアクション俳優ジェイソン・ステイサムの主演最新作「ハミングバード」が、6月7日より公開となる。

 ジェイソンは、リュック・ベッソン監督に見いだされ、「トランスポーター」シリーズで初の主役に抜てき。以降、ハリウッドでのアクション俳優としての地盤を固め、「アドレナリン」「デス・レース」シリーズなどのアクション作品に立て続けに出演。そして、ついには「エクスペンダブルズ」シリーズでアクション界の大御所シルベスター・スタローンの熱烈オファーを受け、並居るベテランアクション俳優と肩を並べるなど新世代のアクションスターとしての地位を盤石なものにした。

 最新作「ハミングバード」は初の本格ドラマ作品にも挑戦。監督はアカデミー賞にノミネートされた「堕天使のパスポート」の脚本で知られるスティーヴン・ナイト。今までアクション作品を中心に出演してきたジェイソンにオファーした理由について、監督は「彼はイギリスの労働者階級出身というバッググラウンドを持っている。同じ労働者階級出身のステイサムに演じてほしかったから」と明かした。

 本作の役どころは、ロンドンの暗黒街でホームレスとして生きる元軍人。ある日、唯一心を通わせていた少女の悲惨な運命を知った時、復讐(ふくしゅう)に燃える鬼と化していく。他人になりますまし、過去に犯した罪を背負いないながら自らの人生に決着をつける男を演じてている。これまでのハードなアクションはそのままに、過去にとらわれて生きる男を体当たりで演じる本作は、まさしくジェイソン・ステイサムの新境地。撮影前から監督の取材に同行し、4人の元軍人からインスピレーションを受け、キャラクターを作りあげるほど役に入り込み、ジェイソン自身も「自分のキャリアの中で最高の役だ」と語っている。その姿に監督も「100%以上の力を出してくれた」と絶賛。重厚なドラマ作品に定評のあるスティーヴン・ナイト監督の信頼も見事勝ち取った。

 次回作「バトル・フロント」では再び、プロデューサーのシルベスター・スタローンとのタッグを組む他、2015年公開予定の超人気シリーズ「ワイルドスピード」最新作への出演も決定するなど、今後もジェイソンの快進撃は続きそうだ。【ハリウッドニュース編集部】