リュック・ベッソン監督(55)がスカーレット・ヨハンソン(29)と初タッグを組んだアクション・エンターテイメント大作「LUCY/ルーシー」に出演するモーガン・フリーマン(77)が、本作の見どころや出演の経緯について語った。

 ナタリー・ポートマン「レオン」、アンヌ・パリロー「ニキータ」やミラ・ジョボヴィッチ「フィフス・エレメント」など、後世に残るヒロインを描き続けてきたベッソン監督が手掛ける最新作は、脳が100%へ向かって覚醒することで、人智を超えた能力を発揮するヒロイン・ルーシーが活躍するアクション・エンターテインメント。「アベンジャーズ」のスカーレット・ヨハンソンが最強のヒロイン“ルーシー”としてアクションシーンを華麗に演じているが、さらに、アカデミー賞(R)受賞俳優のモーガン・フリーマンが、ルーシーの存在を見守る脳科学者役として脇を固めている。

 モーガン演じるノーマン博士は脳科学の権威であり、脳が覚醒し、人智を超える力を手に入れたルーシーの存在を知り、彼女をサポートする役割。脳の可能性をひもといていくこの物語に、モーガンはとても関心を持ったそう。「脳の力だ“とされている”もの以上の力を手に入れたらどうなる?

 “とされている”と言ったのは、実際の脳には私たちが思う以上の力があるからなんだ。脳の力をすべて使っていると信じている人もいるようだけどね。なんというか……脳は体を監視していて、何か問題が起こるとすぐに知らせてくれるし、脳卒中になっても、損傷した部分に再配線が起こったりする」。

 さらに、私たちがどれほど脳の力を使っているかと問われ、「自分たちが思ってる以上に使っているのは確かだね。だけど、これ以上の力を意識的にコントロールできるようになったらどうなるのか?

 その問いへの答えはわからないし、良い結果を招くのか悪い結果を招くのかもわからない」と自身の考えを述べている。

 仕事はとても慎重に選ぶタイプだというモーガン。本作に出演する事を決めたきっかけのひとつはリュック・ベッソン監督の存在だったそうで、「彼は最も魅力的な監督の一人だ。独創的で、創造性に富んでいる。「フィフス・エレメント」や「レオン」を撮っただけでなく、「LUCY/ルーシー」ではさらに野心的になってさえいた。リュック・ベッソンと仕事ができるという点に強く引かれた。」と監督を称賛。

 さらに監督と初めて会ったときに出演を確信したちょっとおちゃめなエピソードを披露している。「ランチを食べながら、監督にどうして私に出演してほしいのか話を聞いたんだ。そして、スカーレット・ヨハンソンも出るって聞いたから、『自分も出る!』と答えたよ!」。

 本作は全米では初登場No.1の大ヒットを記録し、リュック・ベッソンがこれまでに手がけた全作品の中で、キャリア史上最高のオープニング成績を樹立している。日本では8月29日より全国ロードショー。【ハリウッドニュース編集部】