佐村河内守氏(51)のゴーストライターだった作曲家新垣隆氏(44)が1日、都内のライブハウスでコンサートを行った。

 この日は作曲家としての幼少期からのエピソードをトークを交えながら「ピアノソナタ」など6曲をピアノ演奏した。「音楽家としてたどってきた道をお伝えするステージ。はずかしい面もあった」と照れ笑いした。

 また12月上旬に「佐村河内事件の全貌(仮)」が出版されると明かした。神山典士氏の著作で、佐村河内氏との騒動に関する、新垣氏を含めた関係者の話をまとめたドキュメンタリー本で、ゴーストライター関係が結ばれた理由、告白の真相などが書かれている。

 「お騒がせしてしまったので、どういう経緯だったか伝える必要がある。いろんな推測が飛び交っているので、知っていただきたい」と話した。佐村河内氏にも「読んでもらった方がいいと思います」と勧めた。

 同氏との和解などに関しては「進展がない」という。現在は代理人同士が話し合っている段階。最後に同氏に会ったのは昨年夏で、連絡も昨年暮れが最後と明かした。

 将来的に2人で騒動を謝罪したい意志も示した。「お互いに反省しないといけない。形として2人並んでおわびしないといけない」と胸中を明かした。だが同時に「(2人での)対話は考えていない」と慎重な姿勢だった。

 最近は公演やメディア出演などのオファーが増えた新垣氏だが「電車に乗ったりするとたまに声をかけられる」。

 フジテレビ系音楽番組「どぅんつくぱ~音楽の時間~」(金曜午後11時)にピアノ伴奏者として準レギュラー出演することになったが「ささやかな役割ではあるのですけど、伴奏を続けてきたので、うれしかった」と控えめに喜んだ。