10月でTBSを退社したフリーアナウンサー田中みな実(27)が20日放送のTBS系「櫻井有吉アブナイ夜会」にゲスト出演し、確執があったとされる先輩アナウンサーと対面し、謝罪した。

 田中と確執があったとされる先輩アナウンサーは、TBSを5月に定年退職し、現在はフリーアナウンサーとして活躍する吉川美代子(60)だと明かされた。田中は大学時代に吉川が講師を務めていたアナウンサースクールに通っていたが、当時から気まずい雰囲気があったと告白。鬼教官と恐れられた吉川から厳しい指摘を受けていた田中は「何で私だけ」と不満を抱いていたという。大学を卒業して、TBSに入社した後も吉川からの厳しい指導に「同期の江藤(愛)は怒られないのに、私だけ…」などと不満に思っていたという。

 そんな吉川に対して、田中は退職の挨拶をする機会を逸したというが、吉川がサプライズで番組に登場した。田中は吉川との間に生まれた確執について、「怒られたくなかった」と思い、自然と距離が生まれたと振り返った。それに対し、吉川は「怒るというより、『注意をする感覚』だった」と愛情があったことを告白した。

 田中は吉川に「(入社)6年目というこれからという時に退職してしまって、しかも(退職の)ご挨拶もきちんと出来ないまま辞めてしまって申し訳ございませんでした」とケジメの謝罪をした。吉川は笑顔で「TBSアナウンサー(出身)という誇りを捨てずに頑張ってください」と田中にエールを送った。

 また、番組冒頭「アブナイ噂検証」のコーナーでは、ネット上に流れている「田中みな実は同僚に嫌われている?」という噂を検証する為、TBS退社日に同番組カメラが密着し、検証が行われた。

 アナウンス部へ向かう田中の姿を密着カメラが追うと、「普段はあまりアナウンス部には人がいない」と田中は言っていたが、多くの先輩、後輩アナウンサーが田中の門出に立ち会った。多くの女子アナウンサーは涙を流し、噂を払しょくするかのように慕われている姿を見せたが、後輩の佐藤渚アナウンサーからは「(田中は)割と頻繁に『辞める辞める』と言っていたから、辞める辞める詐欺だと…」と日常的に発していた退職希望を暴露されていた。