4人組ロックバンド、シーナ&ロケッツのボーカルでシーナさん(本名・鮎川悦子)が14日朝、子宮頸(けい)がんのため、都内の病院で亡くなった。61歳だった。北九州市出身。

 昨年夏、体調不良でライブ出演を取りやめた際、末期の子宮頸がんと診断されていたという。昨夏、シーナさんは急病でライブ出演をキャンセル。夫で同バンドのギタリスト鮎川誠らが、ボーカルなしでライブを行っていた。

 シーナさんは71年、九州大の学生だった鮎川と出会い、4年間の同居生活を経て75年に結婚し、双子を出産。細身の体に似合わぬパワフルなボーカルで知られ、モデルとしても活躍した。

 同バンドは夫妻が福岡から上京して結成し、78年に「涙のハイウェイ」でデビュー。「ユー・メイ・ドリーム」「ピンナップ・ベイビー・ブルース」「ロックの好きなベイビー抱いて」などのヒット曲がある。79年には、「ユー・メイ・ドリーム」がJALのテレビCMに起用されて、一気にブレークした。