映画「チーム・バチスタFINAL

 ケルベロスの肖像」(29日公開、星野和成監督)の完成披露プレミアが20日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた。

 病院の医局を舞台にした医療ミステリーが原作で、08年から続いたシリーズの完結編。仲村トオル(48)は「役を卒業するというより、子供を就職させる、世に出すような感じ。『ツイッターでいじわるなことを書かれていないかな』とか『掲示板でたたかれていないかな』とか、気になる。頑張ってこいと背中を押すような気分ですね」と、感慨深げだった。

 伊藤淳史(30)が演じる主人公の医師、田口が担当する部署が、通称「愚痴外来」とあって、トークイベントでは登壇者から伊藤に撮影中の愚痴が殺到した。

 桐谷美玲(24)は「(現場が)寒かったのに、映像では寒さも風も伝わらず悔しい」。仲村も「(クランクアップが)10月中旬の予定だったのに、クリスマス越えですからね。夏休みの宿題は8月31日までだけど、大人がこれじゃ通用しないよ」と、押しに押した撮影日程に恨み節をこぼした。

 劇中では聞き役の伊藤も、やはり人の子。たまったうっぷんをここぞとばかりに吐き出した。シリーズのドラマ版「螺鈿迷宮」に続き、たった1人でクランクアップを迎えた。「両方、新潟だったから、偉い人も来なかった。みんなでクランクアップしたかった」と心の叫びを上げると、登壇者から同情されていた。

 ほか西島秀俊(42)栗山千明(29)松坂桃李(25)星野監督が登壇した。