映画「蜩ノ記」(小泉尭史監督、10月4日公開)の東日本大震災復興支援チャリティー試写会が10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、皇后陛下(79)が映画を鑑賞した。皇后陛下は、主演の役所広司(58)V6岡田准一(33)堀北真希(25)原田美枝子(55)と一緒に鑑賞した後、お茶も楽しんだという。

 皇后陛下は、堀北のことを気に入ったようだ。役所が「堀北さんのことは『華やかね』とおっしゃいました」と言うと、岡田も「堀北さんの前に立たれると『まぁ~』と言われるのが印象に残りました」と笑った。堀北は「『皆さんと映画を一緒に見ることは、なかなかないことだ』という風におっしゃっていたのですけれど、自分が出演した作品を一緒に見ることが出来て、幸せでした」と喜んだ。

 また黒沢明監督を師に持つ小泉監督は、皇后陛下から「黒沢さんの助監督をされていたんですね」と声を掛けられたことを明かした。小泉監督の師匠・黒沢明監督は生前「皇后さまは映画がお好きだよ」と語っていたと言い「本当に映画がお好きなんだな。1人1人の方を見ていただいたのはうれしい」と喜んだ。そして、作品を見た皇后陛下が、蜩をテーマとした和歌を詠んだことも明かした。