アニメ映画「THE

 LAST(ザ・ラスト)NARUTO

 THE

 MOVIE」(小林常夫監督、12月6日公開)完成披露試写会が24日、都内のイイノホールで行われた。

 この日は、10日発売の漫画誌「週刊少年ジャンプ」で15年にわたる連載が完結した、原作の漫画「NARUTO-ナルト-」の作者・岸本斉史氏(40)が駆けつけ、連載終了後、初めて公の場に姿を見せた。

 岸本氏は「15年という長い連載で、ナルトがちょっとずつ成長していくのを見守ってくださった皆さんに感謝。それが僕にとって、すごくうれしいことで、その感謝をまず言いたいです」と集まったファンに感謝した。映画については「恋愛を描くということだったので、ナルトは恋愛の経験がない、というか理解していない。いろいろ出来るんじゃないか、と思ってやってみました」と語った。

 原作では、主人公ナルト(声・竹内順子)と女忍者のヒナタ(声・水樹奈々)が結婚する。映画の中でも2人のキスシーンが出てくるが、岸本氏は「最後のキスするシーンは、2人を自分の子どもみたいに思っているので、見られるかな…恥ずかしく見られないかな…と思ったら意外と見られた。映画を見終わって思ったのは、キスしちゃって、子どもが成長して離れるような、切ない気分になって…」と複雑な心情を吐露。それでも「良かったなぁという感じ。2人を描くことも、そんなにないと思うんですけど、一段落したというか…じじい、おじさん、お父さん目線で、安心しました」と笑った。

 連載が終了したこともあり、現在は落ち着いているようだ。「今日は締め切りがないので、余裕を持っています。今日はゆっくり解放された気持ち」と笑顔で語った。