国民的美少女コンテストグランプリで女優の吉本実憂(17)が29日、都内で行われた主演映画「ゆめはるか」(12月13日公開、五藤利弘監督)の舞台あいさつに出席した。

 同作は小児がんに焦点を当て、病に向き合う人々の現実や生きたいと願う希望を描いた。

 吉本は映画初出演で初主演となる。「(役の)遥と同様に大きな壁を乗り越えたかな。いろんな挑戦をできてよかった」と充実の表情で振り返った。

 短距離走者として将来を有望視されながらも15歳で脳腫瘍を宣告され、病と闘う主人公を演じた。難役だが、役作りのため、病院に行き、医師や患者と会話をして、病気や患者の表情も学んだ。「難しかったけど楽しかった。絶対これからも忘れない」と、心に深く刻まれる作品となったようだ。

 2年前に行われた第13回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞。昨年は、女性ユニット「X21」のリーダーに就任し、今年はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出演した。めざましい勢いで活躍を続けるが、今後については「(女優としての)軸はぶれないようにしていきながら、実力を上げていきたい。女優として、いろんな人に知ってもらって、お芝居、バラエティー番組、CMなどを通して、いろんな人に笑顔になってもらいたい」と話した。未経験の連続ドラマ主演についても「いただけたらうれしいですね」と待ち望んでいた。

 舞台あいさつには、山寺宏一(53)山村美智(57)も出席した。