5月1日に映画版が公開されるテレビ朝日系人気ドラマ「相棒」から新たなコンビが誕生した。「特命係の亀山~」のセリフでおなじみの捜査一課伊丹憲一役の川原和久(46)と鑑識課員米沢守役の六角精児(45)が役柄そのままに飲料水のCMに出演する。主役の水谷豊(55)寺脇康文(46)を差し置き?

 公開前に脇役が脚光を浴びる。

 2人が出演する20日から放送のCMは大正製薬「リポビタンD」。かつては巨人王(現ソフトバンク監督)が出演。77年にコンビ編が開始して以来、勝野洋&宮内淳から現在のケイン・コスギ&山口達也まで肉体派が顔をそろえてきたが、5月中旬までの期間限定とはいえ、最も頼りないコンビが登場する。

 川原演じる伊丹は亀山薫巡査部長(寺脇)の天敵。六角演じる米沢は杉下右京警部(水谷)を信頼して、有力情報を提供する鑑識課員だ。ともに主人公2人が勤務する特命係が、優秀なのに警視庁内で窓際に追いやられていることを表す、ユニークな存在だ。シリーズ第6弾も高視聴率が続き、ゴールデンウイークに映画「相棒-劇場版-」が公開されるまでになった同シリーズのファンには欠かせない人気キャラクターだ。

 署内のセットで収録されたCMは川原が必死に手を伸ばし「ファイト~!」と叫び、六角が背中を押しながら「いっぱぁぁつ!」と叫ぶ。劇中では犬猿の仲の2人だが、商品コンセプトの「努力・友情・勝利」には逆らえなかった。

 主役以外のキャラクターの映画やドラマが作られるスピンオフ企画は映画「踊る大捜査線」「デスノート」などから、新たな人気者を生み出した。根強い人気を誇る「相棒」だけに、さらにスピンオフも考えられる。