テレビ朝日の君和田正夫社長(66)が22日、プロ野球巨人戦のナイター中継の早期撤退もあり得ると示唆した。東京・六本木の同局で行った定例会見で述べた。視聴率について報道陣から問われると「すべての可能性が検討の対象になる。悪ければ見直さざるを得ない」と話した。各局で視聴率の低迷が続く巨人戦の中継だが、開幕20試合の段階で中継予定の見直しを言及するのは異例。

 12日に今季初めて同局が中継したヤクルト戦の視聴率は10・9%。全局のナイター平均は10・5%と昨年3、4月の11%を下回り、史上最低を更新している。08年、同局は12試合(昨年13試合)の巨人戦の中継を予定している。同社長は「今はまだ何%でやめるというのはない。スポンサーがつきにくくなっている。今後の成績次第で番組変更も」と話した。