98年に33歳で死去したX
JAPANのギタリスト故hideさんの追悼公演「hide
memorial
summit」が4日、東京・味の素スタジアムで最終日を迎え、X
JAPAN、LUNA
SEAら10組が出演した。大トリのX
JAPANはYOSHIKIが16年ぶりにギターを弾き、LUNA
SEAと共演するなどサプライズの連続。最後は花火も上がり、楽しいことが大好きだったhideさんを喜ばせるような「祭り」で幕を閉じた。
高速ドラムと繊細なピアノを武器とするYOSHIKIが、ギターを弾いた。X
JAPANとしてhideさんのソロ曲「ピンクスパイダー」を演奏しようとした時だ。YOSHIKIはスタッフからhideさん愛用ギターと同モデル「イエローハート」を受け取ると、ステージ中央でかき鳴らした。会場からは驚きの歓声が上がった。YOSHIKIがステージでギター演奏するのは、92年の「エクスタシーサミット」以来。ドラムにLUNA
SEAの真矢(38)、TOSHIの歌で同曲を披露。人を驚かすことが好きだった親友へ、YOSHIKIからのプレゼントだった。
サプライズは続く。LUNA
SEAとX
JAPANの共演でLUNA
SEAのヒット曲「BELIEVE」を披露。RYUICHI(37)とTOSHIのツインボーカルで、ドラムはYOSHIKI。今度は真矢がギターを担当する編成でTOSHIは「めったに見られねーぞ!」。
最後は総勢60人による「無敵バンド」として「X」を演奏した。ボーカルはTOSHI、T.M.
Revolution(37)RYUICHIら5人。ドラムは真矢で、YOSHIKIは黒いギターでステージを駆け回る。会場は危険防止のため「ジャンプ禁止」と張り出されていたが、無敵バンドにルールは通じない。5万人のジャンプで、スタンドが揺れた。
花火が上がり、TOSHIが「hide、ありがとう」と叫んだ。hideさんがいたからこそ集まれた「無敵バンド」。死去から10年。今でもX
JAPANのメンバーとしてファンの心に生き続けている。YOSHIKIも感慨深げに客席を見つめ「また東京でやりたいよね。東京ドームは(開演時間が遅れた)前例があるから出入り禁止?
だったら大阪ドームに行こう」と、再会を約束した。