歌手中川翔子(23)が、あこがれの80年代アイドルに変身する。作詞家松本隆氏(59)と作曲家筒美京平氏(68)が7年ぶりに共作した「綺麗ア・ラ・モード」を10月22日に発売することが17日、分かった。近藤真彦「スニーカーぶる~す」など、昭和のヒット曲を量産した名コンビの力を借りて、念願のヒットチャート1位を狙う。

 オタク文化に造詣が深いしょこたんが、中でも最もあこがれてきたのは、ブリッコ全盛の80年代アイドルだ。8月から3カ月連続シングル発売を目指すしょこたんは、締めくくりの10月に「アイドル王道コンビ」による楽曲を熱望。松本氏と筒美氏の7年ぶりの共作が実現した。中川は「夢に思っていたので本当に作っていただけて、ギザびっくりです。歌うのが難しかったけど、黄金の血が入っている曲なので、大事に歌っていきたいです」と感激した。

 シングル総売り上げ枚数が、作詞家歴代2位の松本氏(1位は阿久悠氏)と、作曲家歴代1位の筒美氏は、コンビを組み80年代に数々の名曲を制作した。100万枚を超えたマッチの最大ヒット曲「スニーカーぶる~す」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、中山美穂「BE-BOP-HIGHSCHOOL」、斉藤由貴「卒業」など、約80曲。ほかにも榊原郁恵、柏原芳恵、薬師丸ひろ子、小泉今日子、少年隊など手掛けたアイドルはトップに駆け上がった。

 しょこたんには今まで歌ってきたポップスから一転して、バラードが提供された。プロモーションビデオでは、今まで見せたことのない、大人っぽい姿も披露している。昨年のNHK紅白歌合戦出場や海外ライブを実現するなど、音楽活動も勢いに乗っているが、ヒットチャートは1月発売の4枚目のシングル「snow

 tears」の2位が最高。1位になってこそトップアイドルとばかりに、目標は高く掲げており、不二家のCMにも起用される王道のアイドルソングが勝負曲になる。