歌手泰葉(47)が、26日に東京・上野公園野外ステージで行われる「上野音楽祭」での歌唱出演をキャンセルしたことが18日、分かった。谷村新司(59)の楽曲「蓮花」を都立竹台高吹奏楽部の演奏で歌う予定だったが、自身のブログで「今の私は、谷村さんの曲は歌えません」と、歌の出演をやめることを明かした。歌の出演はないが、同音楽祭には足を運ぶという。

 泰葉は春風亭小朝(53)と離婚後、谷村に歌手活動再開の相談をしていた。谷村の事務所社長も泰葉の音楽活動のサポートをしていたという。だが、今月に入り泰葉がブログで「谷村さんには音楽をやっていくうえでの心構え、そして私に詩を書くことの大切さを教えていただきました。社長以下のスタッフの皆さまには大人社会の汚さを教えていただきました」と谷村のスタッフへの非難をつづっていた。

 関係者によると、泰葉と谷村の事務所社長の音楽への考え方に行き違いが起こりトラブルに発展したという。当初、泰葉は「谷村さんの音楽をリスペクトしているから、もうこれ以上何も言いません」と、トラブルの内容を胸の内に秘めることを明かしていた。

 だが、音楽祭で谷村の楽曲を歌うにあたり、泰葉はこの日のブログで「谷村さんの会社社長のしたことと、曲にギャップがありすぎます」と再び社長への怒りを吐露。「(社長に対し)同じ思いだという人から話を聞きました。それも、1人、2人ではありませんでした。ショックだったのはそれが音楽に情熱を持った若い人、立場的には弱者だった」と、社長が若者のデビューへの夢を摘んでいると示唆した。音楽祭当日の泰葉の発言が注目されそうだ。