巨人が日本シリーズ進出を決めた25日のクライマックスシリーズ(CS)巨人-中日第4戦を生中継した日本テレビ(午後7時~9時34分)の平均視聴率が関東地区で20・7%(ビデオリサーチ調べ、関西地区16・5%)を記録したことが、27日、発表された。今季プロ野球中継の最高視聴率で、瞬間最高視聴率は、午後9時22分、巨人の守護神クルーンが9回表に先頭打者の中村紀から三振を奪った瞬間の28・9%(関西は8回の巨人李の打席の25・4%)。

 巨人戦中継の20%超えは、04年6月19日の阪神戦(NHK)の22・8%以来、4年4カ月ぶり。今季公式戦の最高は今月8日の阪神戦の15・8%。CSの過去最高は昨年10月20日の巨人-中日の17・4%だった。

 日本テレビ久保伸太郎社長(64)はこの日、定例の会見で「ベテランや移籍組だけでなく、若手も活躍したことで離れていた巨人ファンが戻ってきた。ゲーム内容もハラハラ、ドキドキの緊張感があったのが数字につながったと思う」と話した。

 それでも今季の巨人戦ナイター中継の平均視聴率は、64試合9・7%で昨年より0・1ポイント下がった。日本テレビでは来季の試合中継数は未定。小杉善信編成局長(54)は「視聴者がスポーツの結果に興味があっても、長時間は見ないようになっている。巨人戦を含めたスポーツソフトの内容を見て、編成を決めていく」と慎重だった。