歌手泰葉(47)が元夫の春風亭小朝(53)らへ非難を続けている騒動で、泰葉の母、海老名香葉子さん(75)が28日、報道各社に謝罪する文書を送った。「どうしてよいか分からず、申し訳ないと言うのみ」とつらい真情を吐露しながら、離婚を機に変わってしまった娘を守ってやりたい親心がつづられている。泰葉はこの日も小朝と電話で話した内容を明かす文書を発表。激しい言葉をつづりながら「私にはもう、判断する気力が残っていません」と、自分の混乱ぶりを明かしている。

 小朝のことを「金髪豚野郎」と罵倒(ばとう)。女性脚本家や谷村新司の事務所とのトラブルも、ブログに赤裸々に記して騒動を巻き起こした泰葉を心配して、体調を崩していた香葉子さんがこの日、真情を文書につづった。

 泰葉は小朝が香葉子さんのことを「ゲロ」と呼び続けたとしている。しかし、香葉子さんは息子林家いっ平の三平襲名披露を任せるほど、小朝とは今も信頼関係がある。直筆文書は冒頭から謝罪の言葉が並んだ。「親としてどうしてよいか分からず、ただただ申し訳ないと言うのみでございます」。そして、泰葉は昨年11月の離婚をきっかけに変わっていったことを明かした。「積もり積もったものが吹き出るように事荒立てました」と、原因を心の疲れだと指摘した。

 わが子の行動をわびながら「幼いときからいい子でした」とかばっている。小朝との約20年の結婚生活は献身的に落語家の妻を演じてきたという。そして「母は私1人、何としても抱きしめて心癒やしてやりたい」と、親心を吐露。「至らぬ親を叱責(しっせき)ください」と謝罪の言葉で締めくくっている。

 香葉子さんの文書が届いた約3時間後、新たな泰葉の文書が報道各社に届いた。27日深夜に、約1時間半にわたって小朝と電話で話したという。電話では「豚野郎」と直接ののしることもあり、会話は平行線のまま。結局「あんなやつ、こりごりです。2度とお目にかかることはないでしょう」と絶縁を宣言している。さらに「金髪豚野郎」よりも過激な言葉で、「心の叫び」として何百通の脅迫メールを送っていたことも告白した。最初は受け止めていた小朝も耐えられなくなり香葉子さんに相談。香葉子さんから行動を止められたことを明かしている。当時、泰葉はそれを「母を脅して発言の場を奪った」と文書で発表した。

 この日の文書も激しい言葉が並んだが「私にはもう、判断する気力が残っていません」と締めくくるなど、泰葉自身、自分の混乱に戸惑っている様子も書かれている。29日、泰葉は会見を開く。文書の内容だけでは「ゆるい」からだという。母が謝罪したことは、まだ娘の心に届いていない。