歌手中森明菜(43)がクリスマスイブにフォークの名曲カバーアルバムを発売する。タイトルは「フォーク・ソング」。累計出荷100万枚を突破したカバーアルバム「歌姫」3部作、演歌を歌った「艶華」に続く新企画。カバーブームの中で意外にもエアポケット状態だった「70年代フォーク」に着目。「誰もが口ずさめる曲を歌いたい」という明菜の希望で実現した。

 収録したのは「私は泣いています」「22才の別れ」「冬が来る前に」など11曲で、いずれも昭和を代表する作品ばかり。また、ボーナストラック的作品として「恋」(松山千春)を追加。明菜が、デビュー当時から大ファンだった千春は現在「不安定狭心症」で療養中。早期回復を祈って特別に歌ったという。

 音楽評論家の富沢一誠氏は「70年代のフォークの世界と明菜のキャラクターはピッタリ合っている。りりィのハスキーボイスと明菜のボーカルは意外に合うかもしれません」と評価した。

 恒例のディナーショーも11月末から全国9都市で開催する。