Mr.Childrenが、大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場することが23日、分かった。これまで、毎年のように出演を打診してきたNHKにとっては、悲願がかなえられることになる。現在、会場のNHKホール以外からの中継など、演出面を含めた最終交渉に入っている。

 ミスチルは今年、同局の夏の北京五輪放送テーマソング「GIFT」、ドラマ「バッテリー」の主題歌「少年」を歌った。発売した4曲のうち2曲が同局に関連したことも、初出場のきっかけになったとみられる。

 ミスチルの大みそかは、波乱もあった。デビュー2年目の94年に「イノセントワールド」で日本レコード大賞を受賞した。有力候補だったが、海外での仕事を理由に授賞式を欠席。レコ大史上初めて大賞受賞者抜きで、生放送された。それでも「Sign」で2度目の受賞となった04年は生出演。桜井和寿(38)が「10年前にはブロンズ像を持てなかったので、その時の分までいただいたような気持ちです」とあいさつして、話題になった。

 また、24日にも発表される紅白の両司会者を、3年連続5回目のSMAP中居正広(36)と2年ぶり3回目の女優仲間由紀恵(29)が務めることになった。06年以来2度目の「なかなかいいコンビ」は、公開中の映画「私は貝になりたい」で夫婦役を演じている。ミスチルは同映画の主題歌「花の匂(にお)い」を歌っており、紅白でもコンビと共演することになった。