著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺罪に問われた音楽プロデューサー小室哲哉被告(50)の借金生活の背景には、妻のKEIKOとの金満生活もあった。検察の冒頭陳述などによると、小室被告は02年11月の結婚前から借金生活となっていたが「妻には思いっきりぜいたくをさせてやろうと思った」と開き直っていたという。ベンツ、時計、高級な食事…。銀行から数億円を借りて遊興費などに費やした。「これでもか!

 というぐらい。湯水のように使った。結婚して1年が最もぜいたくな生活だった」。かつて、globeのメンバーに対し「ゴロが同じだから」と962万円をプレゼントした金満ぶりを知る妻からすれば、自然な流れだったのだろう。

 「KEIKOも実家も(小室被告の)懐事情を知らなかった」というが、6年に及ぶ夫婦生活で5億円詐欺に手を染めるまでまったく異変に気付くことができなかったのか。だまし取った5億円のうち、1500万円がKEIKOにも渡っていた。

 KEIKOは公判後、書面で「ご迷惑をお掛けした皆さまには深くおわび申し上げます。温かい言葉で励ましてくださった皆さまには心より感謝しています」とのコメントを発表した。

 [2009年1月22日8時40分

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