歌手安室奈美恵(31)が現在行っているツアーの4度目の追加公演が行われることが22日、所属レコード会社から発表された。6月に台湾、7月に中国・上海で2公演ずつ実施する。前回までで、日本人女性ソロアーティストの史上最多動員45万人を記録。今回の“再々々追加”公演で動員を約50万人とし、自身の持つ記録をあっさりと塗り替えることになる。

 昨年7月発売のベストアルバム「BEST

 FICTION」が170万枚を売り上げ、久々に安室旋風を巻き起こした勢いが止まらない。今ツアーのスタートは昨年10月末。10代の安室とともに育ったアムラー世代はもとより、10代の新しいファンが安室のパフォーマンスを一目見ようとコンサート会場に殺到した。人気に押されて追加、再追加、再々追加と公演を重ねても、チケットはいずれも即日完売の人気ぶりだ。

 約2時間半のライブで、約30曲をMCなしのノンストップで歌い踊る“鉄人”安室ワールドは圧巻!

 曲、ダンス、衣装、映像など人の五官のすべてに訴える。今月4日の名古屋公演からは、18日発売の新曲「WILD」「Dr.」を加えて構成もリニューアル。そのことが、ファンのライブ熱望意欲をさらにかき立てたようだ。

 安室の初アジアツアーは5年前。台湾と韓国で約3万2000人を動員した。昨年4月には台湾で4年ぶりのアジア公演を成功させた。昨年のベストアルバムから火が付いた安室ブームは、決してFICTION(虚構)ではない。狭い日本を飛び出して、アラサーになった安室が再びアジアへ飛び出す。

 [2009年3月23日7時0分

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