【ロサンゼルス22日(日本時間23日)=千歳香奈子通信員】末期がんで闘病中の米女優ファラ・フォーセット(62)が、元恋人で友人の俳優ライアン・オニール(68)と結婚することが分かった。オニールがABCテレビのインタビューで「プロポーズして了承を得た。すぐにでも式を挙げたい」と明かした。

 2人は80年から同居生活を送り、85年に長男(24)をもうけた。交際から10年以上たってから挙式説も浮上したが、97年にオニールの浮気をきっかけに破局。これまでオニールは2度、フォーセットも1度結婚に失敗している。そのせいか、長年連れ添いながらも結婚に踏み切ることはなかった。

 破局後も2人は友人として良好な関係を築いてきた。フォーセットは06年に肛門(こうもん)がんと診断され摘出手術を受けたが、翌年に再発。オニールはドイツでの治療に付き添うなど、病魔と闘うフォーセットを献身的に支えてきた。一時、自宅で療養していたフォーセットは現在、ロサンゼルスで闘病中。今年5月に2年半の闘病生活を撮影したドキュメンタリー番組が放送され、全米で話題になったが、オニールの全面協力で実現した。

 オニールはフォーセットのがんが肝臓を含む他の部分にも転移していることを明かし「点滴を受けていますが、栄養のため。治療はほとんど終了したも同然です」と話している。薬物所持容疑で服役中の長男がフォーセットの病床にいられるよう、仮釈放の手続きを急いでいる。最後の日々は家族そろって送りたいという。

 [2009年6月24日8時19分

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