米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(35)の兄の長女で新人タレント鈴木来海(くるみ=11)が15日、都内でDVD発売記念イベントに出演し芸能界デビューした。小学校6年生で、まだ身長が145センチと小柄だが、ミニファッションショーではキュートなVサインを決めた。芸能界入りのきっかけは、叔父の活躍だったという。

 来海は、イチローの兄でデザイナーの鈴木一泰さん(40)の1人娘。この日、DVD「シークレット・アイドル

 ハンナ・モンタナ

 シーズン2」(17日発売)のイベントで“初打席”を迎えた。来海は「初めてのステージで緊張したけど頑張りました」とあいさつ。会場には一泰さんと母の佳子さん(34)も駆けつけていた。共演の大沢あかね(23)から「歌は好きなの?」と尋ねられると「歌も好きです。将来は大沢さんのように人を元気にできるタレントさんになりたい。女優もやってみたい」と話した。これには元日本ハム監督の大沢啓二氏の孫に当たる大沢も「あっぱれ!」と笑顔でたたえた。

 来海は幼いころ、イチローが野球界のスターだと知らず、CMに出演している姿を見て「どうして私は出られないの?」と両親に尋ねていた。イチローのCMのモノマネをきっかけに、徐々に芸能界に興味を持った。「イチローさんがテレビに出ているのを見て、不思議に思って私も出たいなと」と夢を追った。

 所属事務所は、かつて小池栄子、MEGUMIら巨乳アイドルを育てた野田義治氏が会長を務めている。一泰さんと同事務所のスタッフが知り合いで所属した。野田氏は「水着にはさせません。(イチローの)DNAを受け継いでいるので、流れを見ながらジックリと育てます。今日のステージは『優』。足のサイズ(24・5センチ)も大きいし、背も伸びるでしょう。これからもっと磨かれていく」と手応えを感じていた。

 事務所入りが決まった段階で「頑張って」とエールを送ってくれたイチローはこの日、メジャーのオールスターゲームに出場。来海は「今回のイベント出演をメールで報告しましたが、オールスターで忙しいみたいで、まだ返信がありません」と、皮肉が効いたトークもイチ流だった。

 [2009年7月16日8時42分

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