大みそかのNHK「第60回紅白歌合戦」(午後7時15分開始)の出場歌手50組が23日、東京・渋谷の同局で発表された。白組25組のうち、ジャニーズ事務所からSMAP、TOKIO、初出場の嵐、NYC

 boysが出場。「ジャニーズ2枠」の慣例を一気に拡大し、21年ぶりで最多のジャーニーズ4組同時出場となる。記念イヤーだけに、ジャニーズ人気を頼りに確実な視聴率アップを目指す。今年は99年以降では最も少ない25対戦ながら、放送時間は紅白史上最長の4時間25分で行われる。

 まさにジャニーズ紅白の様相だ。白組の25組のうち、ジャニーズ事務所から4組のアーティストが選出された。常連のSMAP、TOKIOだけでなく、人気絶大の嵐と、平均年齢14・9歳のNYC

 boysが加わった。

 過去にジャニーズから同時に4組が出場したのは86年と88年の2回だけ。94年以降、ジャニーズからの出場はほぼSMAP、TOKIOの2組に限定されており、実に21年ぶりの最多4組同時出場になる。

 NHKは、ジャニーズから4組選んだ理由を「いずれも今年すごく活躍した。結果的に4組になっただけで、枠があるわけではない」と強調した。ジャニーズ側も「紅白は今年で60周年。音楽一大イベントの節目の年を盛り上げたい」とし、4組出場を快諾した。

 NHKにとっては、文字通り悲願の「嵐出場」だった。この数年で国民的人気グループに成長した嵐は、8月発売のベストアルバムの売り上げが135万枚を突破し、全国ツアーは76万人を動員するなど今年も大活躍。関係者によると、NHKは昨年も出場を要請したが、嵐は毎年ジャニーズ事務所のカウントダウン公演に出演。司会を担当したこともあり、同時間帯の紅白出場は見送られていた。

 一方、NYC

 boysは中山優馬、Hey!Say !

 JUMP山田涼介、知念侑李ら7人で結成。当初は期間限定ユニットだったが、デビュー曲が33万枚を売り上げる大ヒット。NHK側は実績に加え、中山が同局音楽番組への出演機会が多い貢献度、JUMP山田、知念の知名度を買ったとみられる。ジャニーズも2グループの初出場を快諾した理由を「嵐は結成10周年のタイミングもあったが、一番に嵐、NYCとも結果、実績を残しているから」と説明した。

 この日は初出場組が顔をそろえたが、嵐は仕事の都合で欠席。5人の喜びのメッセージが代読された。NYC

 boysからは中山、山田、知念が出席。知念は「大好きな嵐と同じタイミングで出られるのもうれしい。負けないぐらい頑張ります」と意気込んだ。

 [2009年11月24日8時34分

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