滝沢秀明(27)が演出家デビューすることが3日、発表された。06年から東京・新橋演舞場で毎年開催してきた主演舞台「滝沢演舞城」を、今年は東京・丸の内の日生劇場で開催。「滝沢歌舞伎~滝沢演舞城2010~」(4月4日~5月8日)として行われ、これまで作・演出・構成を手掛けたジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏は総合演出を務め、滝沢が主演、演出の大役二役を務めることになった。

 大所帯のジャニーズ事務所でも、タレントで舞台の演出を手掛けるのは少年隊の錦織一清(44)だけだ。喜多川氏は、滝沢について「これまでも舞台にマジックを導入したり、新しいものをどんどん取り込むセンスがある」と言い、演出家としての可能性に期待を寄せている。滝沢は「もの作りは好き。やるからにはとことん追求してやっていく」と意気込んでいる。「滝沢演舞城」は昔話や歌舞伎、時代劇の要素を取り入れ、ダンスや歌を織りまぜた斬新な舞台劇。今回は題名を「滝沢歌舞伎」とするだけに、以前にも増して歌舞伎の要素が取り込まれる。本来の歌舞伎通り、出演者は男性だけになる予定だ。

 日生劇場はミュージカルの殿堂。設備の違いから、ジャニーズ得意のフライングやレーザー光線は不可能になる。滝沢は「歌舞伎のテイストを中心に、劇場に合わせて洋の部分も取り入れたい。半分以上の演目が新しくなるはず」と構想を明かした。さらに演出家・滝沢の意向で4月終了予定が5月8日まで延長。「お子さんと一緒に楽しめるものを」とゴールデンウイーク中の2、3日限定で子供バージョン公演も用意するつもりだ。

 現在は主演舞台「新春

 滝沢革命」(東京・帝国劇場)の公演中。8日には森光子(89)との共演舞台「新春

 人生革命」が同所で昼公演として開幕。異なる演目の昼夜2公演という大役が控えるが、演出家デビューとなる4月の座長公演の準備も同時進行で着々と進めている。

 [2010年1月4日8時41分

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