元中日投手でNHK「サンデースポーツ」キャスターの与田剛氏(44)が、客室乗務員の30代女性と不倫し、女性が妊娠、中絶していたことが発覚した件で、与田氏が、相談に乗ったという都内の男性占い師に、女性との和解金として、数百万円を渡していたという情報が30日、浮上した。

 複数の関係者の話を総合すると、与田氏は占い師に女性との和解金を提案され、積立金という形で数回、現金を渡したという。ただ昨年3月の段階で、占い師の言動に疑問点があったため、同6月に占い師の元を訪ねて渡した現金を取り返すとともに、占い師が持っていた女性の堕胎証明書も受け取ったという。

 その後、占い師から、昨年9月半ば以降3度にわたり請求書が届いたことで、与田氏は妻でフリーアナウンサー木場弘子さん(45)に不倫の事実を伝えたが、請求書が(1)女性と別れさせるためのアドバイス提供(2)NHKを含めた仕事先関係各位への「口止め」に対する料金を求めるものだったため脅迫文ととらえた。また女性に対しても(1)与田氏との結婚をまとめるためのアドバイス提供(2)与田氏への結婚要望書作成料として、請求書が送られていた。その事実を把握した与田氏サイドは、「双方の代理人を務めること自体が法令違反」という認識のもと、占い師を刑事告訴する準備を進めている。

 一方、占い師はこの日、「与田氏に和解金を提案した事実は一切なく、去年の6月に与田氏が、女性から預かった堕胎証明書を私のところから強奪した」と主張した。占い師は同氏から、女性との関係を破談にするよう相談を受けたとした上で「女性は結婚するか、別れるにしても夫人の木場さんに正直に話すよう願っていて、それに私は応えようとしただけ。(与田氏側が)刑事告訴をするなら受けて立つ」と強気に言い放った。

 [2010年3月31日8時13分

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