女優沢尻エリカ(24)が、夫でハイパーメディアクリエーターの高城剛氏(45)と離婚する決意を固めていることが25日、分かった。この日、フジテレビ系情報番組「 Mr. サンデー」(日曜午後10時)が報じた。09年1月に結婚した沢尻は、スペインに個人事務所を設立したものの、その後の芸能活動は芳しくなく、本格復帰の見通しも立たない状態だった。沢尻は日本の芸能界での活動再開を強く望み、高城氏と離婚し、再出発を図りたい意向とみられる。早くも、大手レコード会社のエイベックスがマネジメントに乗り出すのではとの情報も流れている。

 「 Mr. サンデー」の宮根誠司(46)が、生放送の冒頭から関係者の話を情報源として、沢尻が離婚の意思を固めたことを報じた。さらに25日午後5時ごろ、母リラさんと暮らす都内の実家前で沢尻を直撃取材した映像を流した。

 車から下車した沢尻は「えっ?

 いやいやいや…。どうしたんですか、一体?

 ちょっとごめんなさい。今は…まだ言えません」と言葉を濁したが、終始笑みを浮かべ、離婚は否定しなかった。宮根は「関係者の話だと、金銭トラブルがあったという話もあります。高城氏がマネジメントしていたことにより、何かもつれがあったのではないか?」とコメントした。

 沢尻は09年1月、高城氏と結婚した。交際時からロンドンで同居を始め、挙式後にはスペイン・バルセロナに住居を構えた。同年7月には、2人の交際のきっかけになった皆既日食を観測しに、鹿児島・奄美大島へ旅行した。

 しかし、この旅行から順調な新婚生活に、ほころびが生じ始める。参加した皆既日食イベントに、覚せい剤取締法違反の罪で有罪判決を受けた元女優酒井法子さんと、夫の高相祐一氏が参加していたことで、一部で薬物疑惑までもが報じられた。その結果、09年9月には、所属していた大手芸能事務所スターダストから「重大な契約違反があった」と解雇された。

 10年3月、たかの友梨ビューティクリニックの新CMで、2年半ぶりの復帰を果たした。しかし、その直前にスペインに個人事務所を設立。報道各社には「プライバシーに関する情報やコメントを許可なく公開しません」など6カ条からなる誓約書に署名した場合のみ、公式サイト内の発表を閲覧可能となるパスワードを交付する旨の文書を送付した。そのため、各メディアは大反発。ようやくこぎつけた活動再開の、大きな障害となり、その後の芸能活動に見通しが立たなくなっていた。

 芸能関係者は「すでに沢尻は離婚の意思を固めたようだ。高城氏とは別居し、母と暮らしている。芸能界復帰を強く望んでいる」と話す。また、別の芸能関係者は「高城氏にお金がないのか、生活費は沢尻が貯金を切り崩して賄っていた」とも話した。結果的に高城氏と結婚したことで、日本の芸能界を敵に回したような形になった。そのため沢尻は、高城氏と別れることで、本格的な芸能界復帰を目指すとみられる。

 沢尻は女優業はもちろんだが、歌手活動にも強い希望をもっているとされる。一部では、音楽はもちろん映画事業にも力を入れるエイベックスが沢尻のマネジメントに乗り出すとの見方も出ている。芸能活動が再開しにくかった沢尻だが、仮にエイベックス所属となれば、大きな後ろ盾となり、再出発の道も開けることになる。

 世間をあっと驚かせた電撃結婚だったが、わずか1年3カ月で終焉(しゅうえん)を迎えようとしている。

 [2010年4月26日8時49分

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