俳優渡辺謙(50)が米俳優レオナルド・ディカプリオ(35)と共演するハリウッド映画「インセプション」(クリストファー・ノーラン監督、7月23日公開)の日本語吹き替え版で、タレントにしおかすみこ(35)が声優出演することが21日、分かった。渡辺がテレビ番組でにしおかのリポート姿を見て「いける」と推薦。声優経験がないにしおかだったが、映画会社ワーナーのスタッフを前にした実技テストに合格して声優デビューをつかんだ。

 にしおかは渡辺の立ち会いのもと、アフレコ収録に挑んだ。作品内容は、ノーラン監督の意向で秘密のベールに包まれており、にしおかの役設定も「セクシーなブロンド女」とだけしか明かされていない。

 アフレコ用の画面も秘密厳守のため、映像は俳優の顔以外、黒く塗りつぶす加工が施されていた。映像からのイメージができない分、にしおかにとってはハンディだったが、渡辺がセリフの語尾部分のニュアンスを丁寧に指導し「リラックス、リラックス」とアドバイス。監督のOKが出て収録を終えた際は、思わずにしおかを抱き締める一幕もあった。にしおかは「謙さんがいたから緊張しました」と話すと、渡辺は「僕が悪いってこと?」と大笑い。渡辺は「想像以上でした。かなり努力されたと思います。(一般的に)声だけで『何かしよう』とし過ぎることがあるのですが、大丈夫」と太鼓判を押した。

 同映画は全国500館規模の上映予定で、日本語吹き替えは250館になるという。大規模作品でのデビューに、にしおかは「依頼の段階でドッキリと思いました。テストでは監督に『語尾がSM入ってます』と何回も言われて。それを取っていただいて本番に臨みました」。この模様は7月20日放送のTBS「紳助社長のプロデュース大作戦!」(火曜午後7時)で放送される。

 [2010年6月22日12時28分

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