「あぶない刑事」「はみだし刑事」など数々の刑事ドラマで個性的な刑事を演じてきた俳優柴田恭兵(58)がついに刑事を“定年退職”する。BS朝日が10月から放送する連続ドラマ「刑事定年」(水曜午後10時)で、元敏腕刑事の定年後の生活を描くホームドラマに主演する。

 柴田自身もサラリーマンの定年世代に入り、作品の趣旨に共感して出演を快諾した。「定年退職した刑事が奥さんによって日常生活の楽しみや喜びをだんだん感じていく。サラリーマンが見ても共感できると思います」と話す。06年に肺がんの手術を経験したが、今では草野球やゴルフを楽しみ、すっかり健康も取り戻したという。「1日の最後に、ホッと熟睡できるようなドラマを目指します」。

 同作品はBS朝日が開局10周年を記念し、民放BS局として初めて制作する連続ドラマ。柴田の妻役を浅田美代子(54)が演じる。脚本は「金曜日の妻たちへ」をはじめ多くのヒットドラマを手掛けた鎌田敏夫氏らが担当するなど、地上波に劣らない豪華メンバーが集結した。同局川島保男プロデューサーは「BSを支持してくださっているのは地上波テレビに飽き足らない大人の視聴者」と分析し、「言葉を大切にした、じっくり楽しめる大人のドラマを目指します」と話した。

 [2010年7月14日8時32分

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