東京・日比谷シアタークリエでミュージカル「アンナ・カレーニナ」(12月25日~11年2月6日)が一路真輝(45)と瀬奈じゅん(36)のダブルキャストで再演されることが3日、分かった。

 同作は激しい愛に生きた美ぼうの貴婦人アンナを主人公にしたロシアの文豪トルストイの同名小説をミュージカル化したもの。92年にブロードウェーで初演され、トニー賞で4部門にノミネートされた。日本では06年に一路主演で上演。前回と同じく小池修一郎氏が修辞・訳詞、鈴木裕美氏が演出を手がける。

 アンナ役は前回に続く一路と初挑戦となる瀬奈のダブルキャスト。一路は10年3月のコンサートで内野聖陽との結婚・出産による06年の芸能活動休止から約4年ぶりに仕事復帰したが、「アンナ-」が本格的な舞台復帰作となる。瀬奈は09年12月に宝塚歌劇団を退団し、8~10月のミュージカル「エリザベート」のエリザベート役に続く退団後2度目の舞台となる。

 2人は宝塚出身。一路は4年ぶり舞台に「不安やプレッシャーはあり、ありです!!

 でもおなじくらい楽しみでもあります。初演時とは私の環境も激変し…(笑い)。初心に戻って、皆で一から作り上げていきたいと思います」。瀬奈は一路とのダブルキャストに「大先輩とご一緒できる喜びを感じながら、たくさんのことを学ばせていただきたい。女性としてどこか共感していただけるような魅力的な人物を演じられるよう、務めていきたいと思います」と意欲的に話している。

 アンナと恋に落ちる陸軍士官ヴロンスキー役に伊礼彼方のほか、葛山新吾、遠野あすか、春風ひとみ、山西和弘らが共演する。

 [2010年8月4日7時41分

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