「2010神宮外苑花火大会」(日刊スポーツ新聞社主催)が19日、東京・神宮球場や国立競技場などで開催された。国立のスペシャルゲストとして登場した近藤真彦(46)は、デビュー30周年の歴史をも証明するヒット曲連発のステージで、神宮のTRFは90年代から今もトップに君臨するダンスパフォーマンスで、観客を魅了した。31回目の夏の風物詩には、4会場と周辺に約18万人が駆けつけ、1万2000発の花火と音楽の響宴に酔いしれた。

 マッチが先日、家族と行った花火大会は2年連続で雨天中止になった。「オレは日本一の雨男です。今日も怪しい雲が迫ってきましたが、大丈夫。雨は降りません。花火を見るぞ!

 その前にもう一暴れさせていただきます!」。上空に迫る真っ黒な雨雲を追い払うかのように叫んだ。

 「ある意味、ここはアウェーだね」と迎えた花火大会だった。「お客さんの半分以上が花火を見に来て、それにコンサートがついてくる感じでしょ。日本武道館公演は100%オレのファンだからホーム。そういう意味では、今回は緊張感ややりがいを感じるね。チャレンジだよ、これも」。

 開催中の30周年記念全国ツアーとはまた違う真剣勝負のステージとして臨んだ。「どれぐらいお客さんの気持ちをつかまえられるか、燃えるよね。気持ちをとらえられる曲だけを選択しました」。「ハイティーン☆ブギ」や「愚か者」など、ヒット曲ばかりを選んだ。

 勝負のステージだけに、演出はギリギリまでこだわった。当初、小学生から中学生まで42人のジャニーズJr.で特別編成された「マッチJr.」が終盤に登場。この日のための振り付けで「ギンギラギンにさりげなく」などをマッチのバックで踊る予定だった。本番2日前のリハーサルでマッチは「いらない」と判断。「マッチJr.」はアンコールからの登場になった。

 「ジュニアとの共演も久々だから楽しみだったんだけどね。近藤真彦の30周年と46歳になったオレを見せたい。そっちの気持ちの方が強かったから、いじらないでくれ、と言いました」。オープニングの「Made

 in

 Japan」から新曲「恋

 ざんばら」まで計13曲。パワフルに、時にしっとりと。マッチは変幻自在な大人の魅力で、観客をくぎ付けにした。

 アンコールは「マッチJr.」とテゴマスが登場。全員でマッチのヒット曲「-MOTTO-」を歌った。後輩と思い切りお祭り騒ぎを楽しむマッチの表情には、達成感がみなぎっていた。

 [2010年8月20日7時19分

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