【台北27日=近藤由美子】KAT-TUNがCDデビュー5周年を迎える来年に、“5”にちなんだビッグプランを計画していることが、発表された。来年秋に国内5大都市と5カ国での公演を開催予定。国内では、コンビナート(工業地域)での公演プランも進行している。この日、初海外ツアーの台湾公演を観客約1万3000人を集めて台北アリーナで開催。上田竜也(26)が左足親指を負傷し、救急車で病院に搬送されるハプニングもあったが、赤西仁(26)が抜けて強まった5人の結束力を存分に示した。

 KAT-TUNが来年10月から同年内にかけて、国内5大都市と5カ国で公演を開催する。ジャニーズ事務所は国内5大都市公演について「5つのサプライズ的な公演を行います」として5大ドームには限定せず、それぞれドーム級の大規模公演を行う予定だ。

 「KAT-TUNが初めて行うようなスケールで」と位置づけられた来年のCDデビュー5周年。注目はコンビナートでの公演だ。派手な演出で知られる同事務所でも、安全面などから実現することはなかった。

 同事務所は「KAT-TUNのワイルドな力強さは、休みなく24時間稼働するコンビナートが似合う」と説明。すでに交渉に入っており「コンビナートをバックにできるなら7、8万人、中でなら1万人以上など、許される限りの動員規模でやりたい」としている。

 昨今、コンビナートや工場の構造美を楽しむ工場鑑賞が「工場萌え」と呼ばれて、ひそかに人気を呼んでいる。工業地域を撮影した写真集、DVDも発売。旅行会社らが工場鑑賞の泊まりがけツアーや船上クルーズ、夜景バスツアーなどを次々に発表している。この社会現象もあって、コンビナートを舞台にした公演はファン以外からも注目を集めそうだ。

 今回はKAT-TUNにとっては初の海外ツアー。来年の5カ国公演は日本をはじめ、タイ、ハワイ、中国、韓国を回る予定だ。今回の初海外ツアーは日本からソウル、台湾と回った。亀梨和也(24)は「何万人規模のライブでジャニーズ、すげーなと思います。これからも背負ってきているものと見合ったライブをやっていきたい」と話している。幕を開けた7月の東京公演で赤西の脱退が発表されたが、5人の結束力を高める形になった。5周年記念イヤー2011年に向け、5人の気持ちの準備は整った。

 [2010年8月28日9時7分

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