人気グループ嵐が、口蹄(こうてい)疫問題から復興に取り組む宮崎県民にエールを送る。宮崎観光の復活に取り組む同県民に向けて、動画の応援メッセージを寄せたことが22日、同県から発表された。観光立国ナビゲーターを務める嵐は観光庁からの依頼に快諾し、無償で引き受けた。応援メッセージは早ければ9月中にも、同県の広報番組及び同県内の民放CM枠などで放送される。

 嵐が口蹄(こうてい)疫被害に今も苦しむ宮崎県民のために立ち上がった。海外からの観光客誘致を促進する「日本の顔」として、観光庁から「観光立国ナビゲーター」に任命されたのは今年4月。同庁は宮崎観光の復活に一丸になって取り組む県民を元気づけてほしいと、訪日観光の顔を務める嵐に協力を依頼した。

 同庁が嵐に依頼したのは、8月27日に口蹄疫終息宣言が出た直後の9月上旬。嵐サイドもすぐに快諾し、無償で同県民向けに応援メッセージを寄せた。メンバー5人による動画の応援メッセージは約15秒。「宮崎と言えば、豊富な観光資源!

 おいしい食べ物!」(相葉雅紀)「何と言っても宮崎牛は日本一のおいしさと言われていますね」(大野智)「僕らも応援しています!」(松本潤)などと、全員でエールを送っている。

 応援メッセージは同県政広報番組や同県の民放ローカル局のCM枠でオンエアされるほか、同県内のイベントや物産館などで流される。同県民に向けた応援メッセージのため、県外でのオンエアはない。放送開始日は現在調整中。早ければ9月中にも放送開始する。

 同県の東国原英夫知事は「国民的な人気グループ、嵐のみなさんが、口蹄疫からの復興に取り組む本県を応援してくださいます。これを大きな弾みとして、今後の復興対策に、県民一丸となって取り組んでいきましょう」と喜んでいる。

 8月27日に終息宣言が出されたものの、口蹄疫が同県経済にもたらした被害は甚大。復興までに長い時間を要する見込みだ。嵐は幅広い年齢層に人気を誇る。国民的人気グループからのエールは、復興への追い風となりそうだ。

 [2010年9月23日9時32分

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