AKB48の18枚目となるシングル「Beginner」(10月27日発売)のセンターポジションが、前代未聞の変則6パターンになることが25日、分かった。大島優子(21)前田敦子(19)ら人気メンバー7人が、高橋みなみ(19)のサインで自在にフォーメーションを組み替える。いつどこのライブを、誰のセンターで歌うのか、常に本番までナゾに包まれるという。

 「Beginner」のプロモーションビデオ(PV)を見ると、センターで歌うメンバーが次々に入れ替わっている。今回センターを務めるのは、6月のAKB48総選挙で1位に輝いた大島、2位前田、3位篠田麻里子、4位板野友美、5位渡辺麻友、そしてSKE48でトップの10位松井珠理奈、6位高橋の7人。関係者は「渡辺と松井珠はダブルセンターで、全部で6パターン」と明かした。

 AKB48では、08年の「大声ダイヤモンド」で前田と松井珠がダブルセンターを形成したこともあったが、基本的にセンターは、毎回1人で務めており、変則型は初めて。「曲の冒頭で高橋が、バレーボール選手のように背中に回した手でメンバーにサインを送る。それによって、6フォーメーションのどれかが決まる」と説明した。

 センターポジションとは、これまでの歌唱グループやAKB48では、自分たちやプロデューサーで決めていた。ところが、6月のAKB48総選挙で1位となった大島にセンターポジションを与えたことによって、すっかり注目を浴びるキーワードになった。8月の17枚目シングル「ヘビーローテーション」は大島。12月の19枚目は、21日の選抜じゃんけん大会優勝者内田真由美(16)に決まったが、2曲の間に発売される18枚目が誰かは、これまで封印されてきた。

 引き続き大島か?

 従来のエース前田か?

 それとも新顔か?

 ファンのさまざまな予想をあざ笑うかのように、秋元康総合プロデューサーは6パターン変則型を取り入れた。関係者は「歌番組やライブごとに変えるので、事前に誰がセンターかは分からない。飽きさせないどころか、ファンは毎回見逃せないはず」とニヤリ。CDでもタイプA盤に大島、篠田、渡辺・松井珠バージョンが、同B盤には前田、板野、高橋のPVが同封される。

 [2010年9月26日8時45分

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