WBA世界バンタム級王者亀田興毅(24=亀田)が、7日の初防衛戦(大阪府立体育会館)のラウンドガールにタレント熊田曜子(28)を起用することが4日、決まった。同級14位ダニエル・ディアス(27=ニカラグア)の挑戦を受ける興毅が、テレビ番組の収録を通じて知り合った熊田に直接、依頼。東日本大震災の復興を支援するイベントであることから、熊田もノーギャラで快諾してくれたという。亀田&熊田の異色の共闘は、大きな注目を集めそうだ。

 亀&熊の異色コンビ結成だった。亀田プロモーションの社長でもある興毅がテレビ番組などを通じて親交のある熊田にラウンドガールを自ら要請。関係者によれば、チャリティー興行であることを熱心に説明し、賛同してもらったという。

 興毅は「今回のタイトル戦はチャリティーマッチ。同じ気持ちを持っている者同士、力を合わせて大阪から被災地に元気を送りたい。熊田さんがリングに花を添えてくれるのでうれしいな」と素直に喜んだ。

 ボクシングなどリングで行われる興行で登場するラウンドガールは、モデルやタレントの卵が起用されるのが通例だ。有名タレントの熊田がラウンドガールを務めるのも初めて。ノーギャラで引き受けた熊田は亀田プロモーションを通じて「初防衛戦、チャリティーへの絆の思いに感銘して少しでもお役に立てればと思います」とコメントした。

 興毅自身にとっても有名タレントをラウンドガールで試合に起用するのは初めてのことだ。同プロモーション関係者も「熊田さんの起用はタイトル戦を大阪らしく、より華やかなものにするため。東日本大震災の被災者のために大阪から元気を届けたいと思いました」と興毅の意向を代弁した。試合当日は世界的なファッションデザイナー、コシノ・ミチコ氏がデザインしたピンク色のヒョウ柄ガウンで入場することが決定済み。興毅にとって地元大阪での初世界戦にふさわしいド派手なV1戦となりそうだ。【藤中栄二】