【ロサンゼルス24日(日本時間25日)=荒木俊晴】稲葉浩志(46)松本孝弘(50)の人気ロックバンドB’zの北米ツアー「LIVE-GYM2011

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 see-」の最終日公演が「Club

 Nokia」(クラブノキア)で行われた。今回の北米ツアーは8年ぶり3度目。バンクーバー、サンフランシスコを旅し、最終地のロス公演では約2500人を集めた。ギター松本のグラミー賞獲得により多数の音楽誌関係者たちも訪れ、海外メディアの注目を集めた。ライブの模様は動画サイトのユーストリームでも生中継された。

 オープニングで黒シャツにネクタイ姿の稲葉が登場し「さまよえる蒼い弾丸」を英語で歌うとファンは一斉に手を振り上げた。日本人だけでなく、多数駆け付けた現地のファンも一気に盛り上がった。

 稲葉は「15、16年前からレコーディングのためにロスに来るようになった。そのたびにたくさんの友人が出来て助けてくれた。この街にはお世話になっている」と感謝。「ここはホームのように感じる」と第2の故郷でのツアーに感極まった。相棒の松本を「グラミー・ウイニング・タク・マツモト」と紹介。「授賞式の時は1人で路上にいて寂しかった。でも彼が受賞してくれてハッピーになったよ」と英語で話した。

 松本も「今夜は来てくれてありがとう。ショーを楽しんでください」と英語であいさつした。

 アンコールでは最新アルバム「C’mon」(27日発売)の収録曲「さよなら傷だらけの日々よ」も披露し全18曲を熱唱した。

 会場となったクラブノキアは、松本がグラミー賞を受賞した「ステイプルズセンター」に隣接する場所でもあり、観光客も多い。暑い日差しが降り注ぐ中、開場の午後6時までにはファンが長蛇の列をつくり8年ぶりの公演を待ち望んだ。

 ロス在住のクリスチャン・ショーンさん(20=学生)は「日本を代表するバンドで世界的にも有名。今後もアルバム制作や米国でのライブをやってほしい」。ロス在住のシェーン・マドック(20=サックスプレーヤー)は「B’zでもグラミー賞を取れるレベルにあると思うので絶対に取ってほしいです」とグラミー賞の候補にも挙げた。

 公演を終えて稲葉は「今後も継続していきたい気持ちと、北米に限らず、B’zというバンドを知ってもらうためにも、僕たちはどこまでもライブを行っていきたいと思います」と話した。