TOKIO国分太一(36)が4日、元日本代表DF松田直樹さん(享年34)の突然の死に絶句した。国分は以前から松田さんのファンを公言。レギュラー出演するフジテレビ系スポーツ番組「すぽると!」の土曜キャスターとして、松田さんを取材した経験を持つ。国分は悲報に接し、マスコミ各社にコメントを寄せ、「男として尊敬できる方でした」と早すぎる死をしのんだ。

 国分は02、06年TBS系W杯メーンキャスターに就任。現在はフジ系「すぽると!」土曜レギュラーとして取材も行う。サッカーに精通した国分が、02年のW杯日韓大会でトルシエJAPANのフラット3の中心として活躍する松田さんの気迫あふれるプレーを目の当たりにして以来、ファンを公言してきた。

 09年には「すぽると!」の土曜キャスターとして、J1横浜時代の松田さんに取材している。国分が取材した試合の前半途中、松田さんはケガで交代した。

 「試合後のインタビューで『こんなしょっぱい試合で、申し訳ございませんでした。次は活躍しますんで』と丁寧にあいさつしてくれました。最初は『はじめまして』とはにかみながらでしたが、最後は『また来てください』とおっしゃってくださったことが、忘れられません」。松田さんの実直な人柄に直接に触れた思い出を明かした。

 「僕の憧れの選手でした」と松田さんのプレーに対する思い入れは深かった。「プレーはがむしゃらで器用さがあるわけじゃないのですが、言葉はなくても男の強さ、男らしさ、愛情あふれるハートがプレーににじみ出ていましたね」。プレーとともに、松田さんの常に前向きな姿勢にも感銘を受けた。横浜から戦力外通告を受け、JFL松本山雅に移籍する前に退団を惜しむマリノスファンに「オレはサッカーが好きなんです。続けさせてください」とあいさつした姿が忘れられないという。

 「日本代表ではベスト16を目指し、JFLではJ2に上がる目標を持つとともに、若い選手を育てようとしていました。目標を見つけることがうまい選手。男としても尊敬できる人でした。ひたむきさ、格好良さはまねできないし、男から見ても本当に格好良かった。すごい選手でした。忘れてもらいたくない」。

 残念ながら再会し、取材することはかなわなかったが、国分の脳裏には、ひたむきにプレーする松田さんの姿が刻み込まれている。