KAT-TUN亀梨和也(25)主演舞台「ドリームボーイズ」(東京・帝国劇場)が4日、取材陣に初公開された。初演は04年。亀梨は07年から単独主演しているが、今年から新たな大技フライングに挑戦した。バンジージャンプの要素を取り入れたもので危険と隣り合わせの中、持ち前の力で空を舞う大回転フライングを意味する「険勝好運舞空大回転(シェン・シュン・ハオ・ユン・ウー・コン・ダー・ホエ・チュワン)」と命名された。

 第1幕のラストで披露した大回転フライングは計15回。最後は6連続回転を行ったが、静寂が舞台を包む中、「ハッ!」と亀梨の気合を入れる声が何度も響き渡った。「ジェットコースターに乗れないくらい」と高所が苦手だけに「正直、一番怖いです。考えないようにしています」。腕や腹筋を鍛えているものの、体重は64キロから59・2キロと約5キロも減った。舞台は3日に開幕。25日の千秋楽まで、主演の責任感だけで大技を披露し続ける。

 新フライング習得のために、中国河北省滄州(そうしゅう)市雑技団から指導者を招聘(しょうへい)。幼少期から訓練を積んだ中国の雑技団員でも最低4カ月はかかる技を、亀梨は20日間でマスターした。ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏は「米国に持っていっても評価される内容。来年あたりはぼちぼち米国あたりに持っていかないと」と、すでに米国進出のプランを練っている。

 今年は同じKAT-TUN田中聖(25)と中丸誘致(28)が参加。3人の息が合った一斉フライングでも観客を魅了した。大技取得と仲間のバックアップを得て、亀梨は「最強の『ドリームボーイズ』になっています」と胸を張った。