AKB48グループで初の海外グループが誕生することが11日、明らかになった。千葉・幕張メッセで行われたAKB48握手会で、インドネシアの首都ジャカルタに「JKT48」を発足させることが発表された。SKE48、SDN48、NMB48、HKT48に続いて5番目、海外で初の姉妹グループだ。

 AKB48初の海外グループは、意外な国で立ち上がることになった。中国、インド、米国に次ぐ世界第4位の人口2億3000万人を誇る、ASEANの議長国でもあるインドネシアだ。関係者は「日本と正反対で、人口の半数が30歳未満という若いエネルギーに満ちた国で、夢をかなえるためにひた走るAKB48の思想にピッタリ」と説明した。

 すでに、電通メディアグループインドネシアを中心としたJKT48運営事務局が立ち上がった。1期生はインドネシア在住の応募者の中からオーディションを開催。10月中旬の最終審査後に、合格者を決定する予定で、年内デビューを目指す。秋元康プロデューサーの側近は「AKB48のコンセプトを反映しつつ、インドネシアの文化に合わせたユニークなアイドルグループを育てたい」。ただ、全人口の約76%がイスラム教のため「例えば、脇が見えるノースリーブ程度でもNG。女性の肌の露出度などは制限されるので、グループの制服なども慎重に決めていきます」と解説した。

 AKB48は香港と台湾、シンガポールに公式ショップも開店し、今年5月からはシンガポールで月2回の定期公演(AKB48らの遠征)もスタートさせている。