NHK定例放送総局長会見が20日、都内の同局で行われ、ロンドン五輪男子マラソンの中継と重なる8月12日午後8時放送の大河ドラマ「平清盛」を休止し、翌週に放送すると発表した。同局によると、大河ドラマを休止するのは、96年以降では少なくとも5例あるという。五輪中継を理由にした休止は00年9月の「葵徳川三代」以来2度目になる。NHKは「男子マラソンはうちに放送枠があり、スポーツは生中継でないと面白さが少なくなるので」と説明した。

 7月29日は、柔道女子52キロ、男子66キロの予選と重なり、午後9時からの放送となる。五輪の地上波での総放送時間は約230時間で、過去最長だった04年アテネ五輪の230時間40分とほぼ同水準になる。

 また、17日の放送中、「平清盛」のチーフプロデューサーが行ったツイッターで番組の解説には、2万1865件の声が寄せられた。「理解しやすかった」「毎週やって」と視聴者の評判がよく、同解説の継続を検討しているという。