1974年(昭49)のフランス映画「エマニエル夫人」で一世を風靡(ふうび)したオランダの女優シルビア・クリステル(59)が、脳卒中で同アムステルダムの病院に入院したことが2日、分かった。3週間前に咽頭がんの治療を受けた後、脳卒中になったという。がんは肝臓にも転移しているが、治療は先送りされた。

 海外の情報サイトなどによると、クリステルは10代から極度のヘビースモーカーで、01年に咽頭がんと肺がんを患い手術を受けている。息子のアーサーさんは「早期回復を期待しているが、現実的にならなければいけない」と悲しんでいるという。代理人も「この先、どうなるか分からない。非常に心配している」と深刻な状況を示唆している。

 クリステルは、タイ・バンコクでセックスに目覚めた外交官夫人を官能的に演じた「エマニエル夫人」シリーズのほか、82年の「チャタレイ夫人の恋人」などで日本でも人気が高い。