タレントでパーソナリティーの坂上みき(53)が第1子となる男児を10日午後に出産したことが11日、分かった。

 東邦大学医療センター大森病院産婦人科・田中政信教授(日本産婦人科医会常務理事)の話

 高齢出産は増えています。1960年くらいまでは、25~29歳が初産年齢のピークでしたが、今は30~34歳。仕事をこなす女性が増えたことなどが背景にあります。

 ただ、受精する卵の質は30代に入ると徐々に下がり、35歳を境に急激に下がります。妊娠しても長持ちしなかったり、染色体の異常にもなりやすい。産道も硬くなり、出産時の大出血など、高齢出産はいろいろなリスクが大きくなります。また50代で出産すると、子供が20歳になる時、母親は70代。体力的にも成人まできちんと責任を持って育てられるのか、という問題もあります。

 そういう状況を鑑みると、坂上さんはすごくうまくいった例です。本人の体力、気力、経済力、知力、すべてが整っていたと思われます。だからといって、一般の方が「53歳になっても産めるんだ」とマネするのはいきすぎと思います。子供の幸せも考慮して、妊娠を考えるべきです。本来は20代後半から30代前半までに1人を産んでおくのが良いと思います。