テレビ朝日系スペシャルドラマ「みをつくし料理帖」(22日午後9時放送)に主演する女優北川景子(26)が17日、都内の同局で行われた会見に出席した。共演の松岡昌宏(35)大杉漣(60)原田美枝子(53)室井滋(53)平岡祐太(28)貫地谷しほり(26)も勢ぞろいした。収録が行われた今年夏は、記録的な猛暑が続いた。7月末から約1か月間、暑さの厳しい京都で行われた収録は、出演者一同、「大変だった」と口をそろえた。

 時代劇はかつら、着物を扮装(ふんそう)として着用するため、洋装よりも重く、そして暑い。北川は「とにかく暑くて意識がもうろうとしていた」。休憩のたびに着物を脱ぎ、氷嚢(ひょうのう)を首筋に当てたという。「ステテコ1枚で休憩して昼食を食べていたら、マネジャーに『それだけはやめてください』と言われちゃいました」。

 4月に都内のサウナで脱水症状を起こして救急搬送された松岡は「20年以上付き合いのあるメークさんの奥さんからお弁当をいただきました。塩分の効いた卵焼きで脱水症状にならないよう気をつけました。4月にぶっ倒れてますからね」と自虐ネタで笑わせた。

 猛暑の中の収録を乗り切ってこのほど完成した作品は、時代劇初主演の北川が江戸の料理人を演じた。女性の料理人が受け入れられなかった時代に、困難を乗り越え、一流となっていく姿が描かれる。