大阪で人気を集めたブルースバンド、憂歌団のドラマーだった島田和夫さん(58)が、神戸市中央区内の自宅マンションで遺体で見つかったことが3日、兵庫県警生田署への取材で分かった。自殺の可能性が高いという。生田署によると2日午前、マンションの階段付近で倒れているのが見つかった。階段の手すりにひものようなものが結ばれており、首をつったような痕があった。目立った外傷はなく、自宅からは「生きていけない」などと書かれたメモが見つかった。

 島田さんは高校の同級生だったボーカル木村充揮(58)らが結成した憂歌団に加入し、75年にデビュー。初アルバム「憂歌団」を発表後、98年12月の活動休止まで島田さんらメンバー4人は不動のままで活動した。休止後は神戸市を拠点にライブ活動を続け、先月27日の公演に出演していた。

 木村の所属事務所は公式ホームページに「木村自身もショックを受けており、現時点では取材をお受けできる状況ではございません」と掲載。木村は「言葉にできることではない」と話しているという。