日本テレビは24日、同局系スペシャルドラマ「リバース~警視庁捜査一課チームZ」(25日午後9時)の放送延期を発表した。犯人がテレビ局に押し入って、人質に爆発物を装着させる場面があり、24日時点で日本人犠牲者計10人と確認されたアルジェリア人質事件に配慮したとみられる。

 同番組は俳優松坂桃李(24)と女優杏(26)が主演の刑事ドラマで、前日23日まで番組宣伝スポットが流れていたが、急転してこの日、延期を決定。夕刻に新聞各社に、映画「書道ガールズ!!

 わたしたちの甲子園」を代替放送とするラテ面の変更連絡を行った。日本テレビ総合広報の担当者は「この時期に放送するにはふさわしくない内容があった」と、アルジェリア人質事件に配慮したことを示唆した。

 「リバース」は、大手食品会社の商品に爆弾が仕掛けられる凶悪事件を描くドラマ。警視庁捜査一課に新設された「チームZ」に配属された刑事役の松坂と杏が事件を解決していく。延期について出演者には連絡済みで、納得しているという。延期の放送日は未定。

 事件・騒動に伴う放送延期では、昨年8月15日に韓国人俳優ソン・イルグクらが水泳リレーで竹島に到着したことを受け、BS日テレがソン主演の韓国ドラマ「神と呼ばれた男」の放送延期を決定したケースなどがある。