俳優千葉真一(74)が10日、都内で行われた日体大の卒業式に出席し、特別卒業認定証を授与された。体操で五輪出場を夢見て57年に入学したが、練習中に腰を負傷後、座骨神経損傷となり、59年に俳優の道を志して中退していた。この日は「特別なご配慮をいただき、晴れて卒業証書をいただきました。夢にも思っていなかったので人生最高の喜びです」と話した。

 また「1500本の映画やドラマを撮ることができたのは、日体大に原点があります。3年間必死で鍛えた肉体が、私を芸能界で花を咲かせてくれた。その肉体を武器に作品を作ってきました」と母校に対する感謝の思いを語った。

 今年の卒業生は1309人。千葉は「芸能界で金メダルを取ってやろうと自分に言い聞かせてきました。私の座右の銘は『肉体は永遠の言葉である』。皆さんも4年間、素晴らしい肉体と精神を養って卒業されます。それを持ってこれからの日本を支えてください」と思いを伝えた後、「同窓会をやる時は呼んでください」と呼びかけて場内をわかせた。

 特別卒業認定は、やむを得ない事情で卒業できなかったが、社会で活躍し、同大学の発展と名声を高めた者に特別に認定を行う。日体大の松浪健四郎理事長も「成績を見せてもらったが、びっくりするくらい優が多かった。教授会でも満場一致でした」と説明した。

 千葉は「これでプロフィルに日体大卒業と書ける。もうひと花咲かせなければ」と話した。

 ◆千葉真一(ちば・しんいち)1939年(昭14)1月23日、福岡県生まれ。59年東映入り。68年TBS「キイハンター」でアクション俳優の地位を確立。69年にジャパン・アクション・クラブ(JAC)設立、真田広之、志穂美悦子、堤真一らを輩出。74年映画「激突!!

 殺人拳」が日本映画として初めて米国で興収100万ドル以上を記録。91年「エイセス」でハリウッド進出。03年の米映画「キル・ビル」にも出演。72年に女優野際陽子と結婚したが94年に離婚。96年に一般女性と再婚。176センチ。血液型O。