俳優岩城滉一(62)が、来春にも日本の芸能界初となる民間宇宙飛行に参加することが決まり、18日、都内で記者会見を行った。

 岩城は、オランダの宇宙旅行事業を行う「SXC」社と宇宙パイロット向けの腕時計を開発してきた「Luminox」の共同プロジェクトを利用。地上から成層圏(10~50キロ)を超える約61キロ地点まで上昇し、無重力空間に約5分間滞在するという。宇宙船に搭乗するのは岩城とパイロットの2人で、岩城は9万5000ドル(約902万5000円)のツアーに自費で参加。フライト地点は、米カリフォルニア州モハベからで、約45分間の飛行になる。

 岩城いわく、「軽い気持ち」で挑戦を決めたという。これまでにアクロバット飛行やスカイダイビングなどに挑戦してきたことから、関係者から「宇宙飛行に行ってみないか」と言われ、あっさり「行きます」と返答。会見場で搭乗券を手渡され、ようやく実感したようで「今日からがスタートだ」と気合を入れた。

 もっとも、関係者が「来年の4月か5月になる」という飛行に向けて、特別な準備はしないという。今年9月ごろにシミュレーショントレーニングは義務づけられているものの、「普通の人より体力にも自信があるし、たばこもやめない」と笑顔を見せた。

 心配する家族には「万が一があったら『星になってお前らのことは見てるから』と伝えた」と明かし、「宇宙から日本が見られたらうれしい。『地球は青かった』と言いたい」と意気込んだ。

 なお、国際宇宙連盟は高度100キロ以上を宇宙と定義している。