じぇじぇじぇ!!

 これは事件だべ。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の「あまちゃんオープニングテーマ」が、配信で異例のヒットを記録しているって。配信開始10日にレコチョク着うたランキングで1位を記録して、週間チャートでも4位だって。歌のないインストゥルメンタル(以下、インスト)では、音楽史上に残るヒットだと。作曲したのは、音楽家の大友良英氏(53)。半年かけて丁寧に作ったこの曲を聴いて、踊りだす子供もいるんだと。すごいな~。(能年玲奈演じる天野アキ風で)

 ドラマ同様に、軽妙なオープニングテーマ曲も多くの支持を受けていた。10日にビクターが予告なしで配信を開始すると、レコチョク着うたランキングでいきなり1位に。週間チャートでも4位に入った。レコチョク関係者は「インストでトップ10に入るだけでも異例なのに、1位になるなんて」と驚きを隠せない。かつて、フジテレビ系ドラマ「踊る大捜査線」シリーズのテーマ曲もインストで話題になったが、トップ10入りはしなかったという。

 事実、同曲は番組開始当初から好評だ。1度聴くと耳に残り、不思議とハッピーになる軽快なリズム。NHKには「子供が大好きで、毎朝音楽に合わせて踊っています」「朝から元気が出る」「昔風の趣がある」「運動会のテーマ曲で使いたい」などの声が寄せられているという。

 同曲を手掛けた大友氏はこれまでもNHKドラマの音楽を担当しているが、昨年、訓覇圭チーフプロデューサーが「ドラマの内容に踏み込んで、その世界観を表現してくださる方。福島で暮らした経験があり、東北に思いのある大友氏なら、空気を表現してくれる」と確信。オファーを受けた大友氏は、完成までに半年かけたという。

 まず、昨年8月末にドラマロケ地の岩手県久慈市の海岸へ。現地でイメージした曲を9月に10人編成で録音し、映像や台本から発展させ、11月に6人編成で新バージョンを録音。最終的には今年1月、40人編成の「あまちゃんスペシャル・ビッグバンド」の手で完成させた。大友氏は「オープニングは、紙芝居で言えば『始まり、始まり』のかけ声。毎日聴いても飽きず、元気が出る『みそ汁』みたいな感じで作りました」と振り返る。

 ビクターは、視聴者のリクエストを受け、6月19日に「あまちゃん

 オリジナル・サウンドトラック」発売を決めた。制作した約130曲から35曲を厳選。大友氏は「とことんやりたくなる現場の熱量が、このドラマに反映されていると思います」と話している。

 ◆「あまちゃん」

 主演の能年が演じる天野アキが、東京から母春子(小泉今日子)の故郷の岩手に移住し、海女の祖母夏(宮本信子)のような一人前の海女を目指して奮闘する姿を描く。共演は渡辺えり、蟹江敬三、杉本哲太、橋本愛ら。初回視聴率は関東地区で20・1%(ビデオリサーチ調べ)、これまでの最高は4月17日の22・0%。4月の1カ月間(26回放送)の平均視聴率は19・4%で、前3作の同期間の平均視聴率を上回っている。