岡田・官兵衛が始動した。来年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で主人公の黒田官兵衛を演じるV6の岡田准一(32)が5日、福岡市博多区の崇福寺を訪れ、官兵衛が眠る黒田家墓所を参った。8月下旬にクランクイン予定だが、岡田にとってこの日が実質的なスタートとなった。

 岡田は巨大な墓碑を何度も立ち止まって見上げ、ぐるっと1周もした。「墓碑としては今まで見た中で一番大きい。びっくりしました」。あらためて演じる黒田官兵衛の大きさを感じ、体の中に取り入れた。子どものころから歴史好き。知識はあったが、役が決まって官兵衛に関する歴史書を読みあさっているという。

 「今めちゃくちゃ読んでますね。策士として個性のある、毒のある人物として描かれることが多いが、調べていくといい言葉も多いし、よくできた人だなと」

 黒田官兵衛は戦国時代に織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に重用され、特に軍師として秀吉の天下とりを支えた人物。岡田はその表、裏側もすべて役に取り込もうとしている。「自分が子どものころに見ていた大河ドラマのような感じ。激動の時代を生きた人物をストレートに打ち抜くように描きたい」と意気込んだ。