じぇじぇじぇ!

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が、さらに商品化されるぞ。オープニングで流れる主題曲やママが歌った「潮騒のメモリー」がCD化されたけど、今度はオラの「じぇじぇじぇ!」が、着ボイスになったんだ。喜怒哀楽の入った7バージョンがあるんだと。何か照れくせえけど、よろしく頼むわ。(能年玲奈演じるヒロイン天野アキ風で)

 「あまちゃん」ブームが、また新たな形で証明された。あの「じぇじぇじぇ」が着ボイスになり、14日からレコチョク、ドワンゴなど20サイトから配信されることになった。このたび、配信管理者の権利を得たエイベックス関係者によると、同社は放送開始直後の4月から「じぇじぇじぇ」に注目。5月にはNHK側に着ボイス化のプレゼンテーションを行い、交渉を続けていたという。

 その間、歌のないインストゥルメンタルの主題曲が配信・CD化、小泉今日子が役名(天野春子)でリリースした「潮騒のメモリー」が配信・CD化されるなどした。そしてこのたび、「じぇじぇじぇ」の着ボイス化が実現。通常、商品化のために行われる録音ではなく、ドラマ本編で能年が発した「じぇじぇじぇ」の7バージョンが採用されたという。民放ドラマで名ゼリフが着ボイス化されたケースは過去にもあったが、NHKが制作したドラマでの例は見当たらず、エイベックス関係者も「もちろん朝ドラでは、初めてと聞いています」と話している。

 背景には視聴者からの声もあったようだ。ドワンゴやレコチョクには「『じぇじぇじぇ』は、いつ着ボイスになるのか」の問い合わせが相次いでいたが、「あまちゃん」ブームが高まるにつれ、NHKにも「『じぇじぇじぇ』を着ボイスにしてほしい」などのリクエストが届いていたという。

 とどまることを知らない「あまちゃん」ブーム。今月10日には岩手銀行系のシンクタンク、岩手経済研究所(盛岡市)が、久慈市などをロケ地にしている「あまちゃん」の岩手県にもたらす経済波及効果を32億8400万円に上るとの試算を発表したが、相次ぐ商品化で全国的な経済波及効果も、膨大な額になりそうだ。<「あまちゃん」の商品化>

 ◆主題曲

 5月の配信開始と同時にレコチョク「着うた」でデーリー1位。初週は週間1位に。

 ◆オリジナルサウンドトラックアルバム

 6月19日に発売され、オリコン週間ランキング初登場5位。主題曲とともにインストゥルメンタルでは異例。

 ◆「暦の上ではディセンバー」

 アキらご当地アイドルで結成したGMT47の先輩グループ、アメ横女学園芸能コースのヒット曲が6月に配信開始。同曲は実在のアイドルグループ、ベイビーレイズが歌っており、9月11日にシングルCDをリリースする。

 ◆「潮騒のメモリー」

 ドラマの挿入歌「潮騒のメモリー」を小泉今日子が歌い、役の天野春子名で7月31日にシングルCDリリースし、オリコン週間ランキング初登場2位。先行配信で同17~23日のレコチョク「着うた」ウイークリーランキングでは初登場1位。